剪定鋏のお手入れ

今年も桜が咲き誇るようになりましたね。
コロナでお花見も出来ない状況なのは残念ですが、この時期ならではの光景は美しいです。今回は植木のお手入れではなく、道具の手入れのお話です。



私めの剪定鋏です。山形県の飛庄さん謹製。
ステンレスではなく鍛造の鉄製なので雨に打たれたりすると錆びてしまいます。また汚れが付着した状態で使用を重ねていますと、草木に悪影響を及ぼしかねない菌をお客様方が大切になさってる植木達に感染させてしまう恐れも出てきてしまいます。なので定期的に道具にも手入れが必要です。
バケツに水を張り、やすりを用意。


 
刃に沿って研磨していきます。
 

 
丁寧に両面研ぐと本来の輝きを取り戻します。
 

 
タオルで水気をしっかり切って
 

 
接合部と可動部に天然由来の椿油を入れたら仕上がりです。
機械油では植木達にもよろしくありませんのでご注意を。

鋏職人さんの魂が込められた鋏。自分が頼る相棒。いつまでも大事にしていこうと思います。
 

 
ノコギリも切れ味が落ちてきたので刃を交換。
切れ味が悪いと作業効率が落ちますし、何よりも切り口が汚くなるとそこからバイ菌が繁殖したり、その後の育成が遅れてしまうことにも繋がってしまいます。まだ切れるからともったいぶらずにスパッと交換しましょう


 
ピカピカの相棒達とまた頑張りますのでよろしくお願い致します。